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“コロナとの共存”を考える

 

 


こんばんは。

北原LSC総合診療科の和田吉生(わだよしき)です。

本日、安倍首相が記者会見を開き、5月6日までの予定だった
緊急事態宣言を、5月31日まで延長すると発表しました。
(写真は朝日デジタルの記事より借用しています
https://www.asahi.com/articles/ASN546TPTN54UTFK00J.html)

現在の感染状況では期限延長はやむを得ないとは思うものの、
具体的な出口戦略について触れられなかったのはとても残念でした。
こういう状況ですから、全員が納得できる正解を出すのは無理ですが、
せめてもう少し具体的な指標や対策について提示して頂きたかった。
「新しい生活様式」についても、これまでメディア等で繰り返し
呼びかけられていたことを、改めてなぞったような内容です。
この1ヵ月間、頑張ってやってきた人たちは大勢いますし、
いくら言っても、やらない人はやらないということも分かりました。
そして今でも、ウイルスは容赦なく人々に侵入し、命を奪い去ります。

ちまたではよく、いつになったら、どうなったら終息?ですとか、
「ポストコロナの時代」なんてワードを耳に致しますが、
私の感覚としては、post coronaではなくco-corona、つまり
コロナとともに生きていくことを真剣に考えないといけないと思います。

コロナという敵に対して、ワクチンや治療薬の開発は道半ばですが、
こいつの素性については、だいぶ分かってきた部分もあります。
例えば、発症数日前から発症後5日目くらいまでに強い感染力を持つこと、
咳やくしゃみなどの飛沫はもちろん、唾液中にもウイルスが多いこと、
環境では、トイレやお風呂の床、ドアノブ・取っ手、まくらや受話器など
体液が飛散したり高頻度に接触したりする場所にウイルスが多いこと。
こういったことが諸外国の研究やクルーズ船の調査から分かってきました。

裏を返すと、発症後2週間してからPCR検査が仮に陽性と出たとしても、
その人が他の人に感染を広げるリスクはほとんどゼロなので、
(当然やるべき感染防御はきちんとして頂きながらになりますが)
日常生活に戻って頂いても支障はないということも分かってきました。
発症前で咳やくしゃみはなくても、唾液にウイルスがたくさんいるので、
例えば大皿料理を複数で共有したり、ビュッフェ等でトングを共有したり、
不特定多数の人が共有する高頻度接触物が感染を媒介するわけですが、
それは裏を返せば、そういうことをきちんと徹底的に回避すれば、
(高頻度接触物を1回1回しっかりアルコール消毒する、
レストランの特定のスタッフが食べ物を取り分けるなど)
多くの感染はちゃんと防げることが分かってきたわけです。

残念ながら、コロナ禍の前と全く同じ状態には戻れないと思います。
感染はおそらく完全にゼロにはならないでしょうし、
それはつまるところ、ワクチンや治療薬がたとえ確立したとしても、
コロナで亡くなる人も完全にゼロにはならないということです。
毎冬やってくるインフルエンザがまさにそういう状態です。
毎年毎年インフルエンザの流行は起きるわけですが、
各自が必要な感染対策をし、必要な人々はワクチンを打って、
万が一罹ってしまったら、場合によっては治療薬を使って、
ほとんどすべての方は、およそ変わらず日常生活を送るわけです。
コロナともそういう付き合い方をしていかないといけません。
付き合い方のヒントは、もう世の中にたくさん出ています。
本当に気を付けるべきこと、もの、場所がすでに分かってきたわけです。
あとは、それを各自が実践しながら、日々の営みを取り戻すだけです。
残念ながら、東京の場合はまだ感染が蔓延している状況ですので、
もうしばらくは自粛・手控えに気持ちの重心を置いておくべきですが、
その中でも生活を取り戻す準備は進めなくてはなりません。

結局はどこまで行っても、各自が感染予防の意識を高く持って、
公共の場でのマスク、手洗い、3密を避けることを続けること、
ものに触れる前後の手指消毒、触れたものの消毒を徹底すること、
そして体調不良の人が自宅で休むことができる環境を整えること、
これらを徹底的に推し進めていくほかないと思います。
もちろん賛否両論あるでしょうし、プロセスはたくさんあると思いますが、
共通しているのは、このままではいけないという意識だと思います。

どうしたら今日より明日がよくなるか、そのためにどう行動すべきか、
日々知恵を出し合って考えていきたいと思っています。


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