こんにちは。
北原LSC総合診療科の和田吉生(わだよしき)です。
最近は更新が滞っていてすみません。
9月に入って朝晩はいくらか過ごしやすくなっていますが、
みなさま変わらずお元気でお過ごしでしょうか?
今回はこれから冬にかけて流行シーズンを迎える
「インフルエンザ」と「新型コロナ」を比較して
現在分かっている状況を整理したいと思います。
まずは、以下の表をご覧下さい。
大きくしてみましたけど、読みづらいですね…。
新型コロナとインフルエンザを比較してみました。
大まかに共通しているのは、どちらもウイルスによる疾患で、
ほとんどの人にとっては、大事に至らずに自然に治るという点。
そしてどちらもいわゆる「かぜ」症状がメインであり、
症状だけでは、見分けるのはほぼ不可能と言われています。
これからの時期は、インフルエンザを疑ったら新型コロナも、
新型コロナを疑ったらインフルエンザも確認するべきです。
新型コロナもインフルエンザも、基本的には飛沫感染します。
そして、新型コロナは発症前から感染するリスクがあります。
インフルエンザは発症当日が最も感染力が強いと言われています。
圧倒的に違うのは、その致死率ですね。
新型コロナは現在、世界全体でみると3~5%の致死率。
インフルエンザは0.01~0.1%で、30倍~500倍も違います。
やはり新型コロナは、インフルエンザと同じではないわけです。
そして現時点では、有効なワクチンも新型コロナ用の特効薬も、
残念ながら「ない」というのが実情です。
レムデシビルやデキサメサゾンは?と思われるでしょうが、
あの治療薬は新型コロナのための薬ではありません。
幸運なことにたまたま効果が出ているわけですね。
インフルエンザには、ご存知の通りワクチンも薬もありますね。
以上、かなりあっさりしていますが、比較してみました。
何よりみなさまにお伝えしたかったのは、
インフルエンザも新型コロナも、予防は同じということです。
つまり、手洗い、マスク、適切なディスタンス、です。
ご存知の方もいると思いますが、昨年のインフルエンザ流行は、
例年に比べてかなり抑えることができていました。
いろんな可能性が考えられていますが、私としては、
新型コロナへの対策が、そのままインフルエンザにも活きた、
そう考えています。今シーズンもやるべきことは同じです。
次回はインフルエンザの予防接種について書きますね。
今後とも当院をどうぞよろしくお願い申し上げます。