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シルバーウィーク

 

 


こんにちは。

北原LSC総合診療科の和田吉生(わだよしき)です。

この連休、全国の行楽地はかなりの混雑だったようですね。
これまでの鬱々とした気分が少し晴れたという方も多いのでは。
羽田空港も例年並みとまでは言わないものの、写真の通り、
かなりの賑わい・混雑ぶりだったようです。

となると、気になってくるのが今後のコロナの再興です。
良いとか悪いとかではなく、人の交流が増えると、
コロナの感染者数が増えてしまうのは紛れもない事実です。

繰り返しますが、僕はそれが良いとか悪いとか言ってないですよ。
経済活動が…医療が…と、いろんな立場の人が色々言いますけど、
もっとひとりひとりの個人的な目線に立った時、
遊びに行きたい、大切な人に会いに行きたい、という気持ちと
感染が怖い、知らぬ間に拡げたら…、という気持ちが同居するのは、
ごくごく自然の当たり前のことだと思います。
どっちが良いとか悪いとか、一概にはもちろん言えませんし、
皆さんがそれぞれの距離感でウイルスと付き合っていくしかない。
もちろん、あまり社会的常識から逸脱した行動を取って、
周囲に迷惑や不快な気持ちをもたらすのは認められませんが。
その距離感をどうするかが、まさに「withコロナ」だと思います。

9月に入ってから、コロナ関連でいくつか話題が出てきましたね。
ワクチンの承認・普及が現実的に見えてきたという話もありました。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/medicine/detail/vaccine.html?tab=2

もちろんワクチンには大きな期待をしたいわけですが、
私自身は、あまり最初から飛びつかないでおこうと考えています。
それはワクチン開発をあまりに急ぐあまり、本当の安全性・有効性が、
自分が納得できる程度にまで高まっていないと考えるからです。
接種を希望される患者さんはもちろん大勢いらっしゃいますが、
仮に新型コロナのワクチンが世の中に普及し出したとしても、
患者さんにはこの点はきちんと説明しようと思っています。
(もちろん最終的に接種するかどうかは患者さんの意思を尊重します)

一方で、マスクが感染予防だけでなく重症化予防にもなるという話も。
https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMp2026913

COVID-19に対するマスク着用 ワクチン開発までの「種痘」の可能性
と題された論説で、マスクの重症化予防効果について書かれています。
(英語論文ですみません…)
これまでマスクがコロナの感染予防になる話は述べましたが、
たとえ感染しても重症化を予防してくれる可能性もありそうです。
考えられる仮説として、ウイルスを吸い込む量(暴露量)が減ると、
感染しても重症化しづらいのではないかと書かれています。
ヘタにワクチンに飛びつくよりも、人前では粛々とマスクをする。
今のところはこちらの方が信頼に足る予防法と言えそうです。

台風が来てしまうようですね。皆様、どうぞお気をつけ下さい。
引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。


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