こんにちは。
北原LSC総合診療科の和田吉生(わだよしき)です。
長らく更新が滞っていて、大変申し訳ございません!
11月は色々とバタバタしていました。そして気付くと12月。
今年はコロナに始まりコロナに終わってしまう1年ですね…。
東京は新規感染者500人台も当たり前の状態になってきましたし、
全国的にも毎日2000人以上の新規感染者が続いています。
大きな第3波が来ています。原因は…言わずもがな、ですかね。
クラスターが発生している様子を細かくみていると、
全てではないにしろ共通点が見えてきます。
「マスクを外しての近距離での発声」、やはりこれが危険。
レストランなどの飲食店、カラオケ、学校の部活…。
これまで通りの生活と人付き合いを継続していくためには、
どうしても避けて通れないものもありますよね。
でも、ウイルスはそういう社会の繋がりを巧みに渡り歩きます。
そして、来年にはもっと大きな第4波がきっと来ます。
これまでの日本の流行状況を考えると、4月8月11月と、
だいたい3ヵ月おきに流行の波がやってきていますので、
そう考えると次は来年の2月か3月がヤマになるでしょうか。
きっかけはおそらく海外渡航、往来の増加でしょう。
現在は多くの国で2週間前後の隔離策が取られていますが、
これを続けるのはビジネス的にも旅行的にもとても厳しい。
日本人の休暇なんて長くてもせいぜい10日前後が一般的ですので、
とてもじゃないけどこのままでは海外渡航はできません。
今後はPCR検査などの一定の要件を満たせば、
隔離期間が短くてもOKという方向性になっていくでしょう。
そこにウイルスが蔓延するスキが生まれます。
特にこの新型コロナウイルスはやっかいな性質の持ち主です。
実は、世界中で「マスク、手洗い、距離」が意識された結果、
世界中のインフルエンザが劇的に減少しています。
それはもうびっくりするくらい減っているわけです。
今年はインフルエンザワクチンが大人気で、すでに枯渇していますが、
打てなかったぁ~という方も悲観することはありません。
今の感染対策を継続するだけで、予防接種よりもはるかに効果的に
インフルエンザの感染と蔓延を防ぐことができると分かっています。
一方で、新型コロナウイルスの勢いは衰えるところを知りません。
これだけ感染対策をしていて、実際にインフルエンザは減っているのに、
新型コロナは防げない…。これがこのウイルスのやっかいな性質であり、
世界中にこれだけのパンデミックを引き起こした理由でもあります。
インフルエンザは新型コロナに大々的に駆逐されてしまった。
この2つのウイルスの大きな違いは「無症状でも感染するか否か」です。
インフルエンザは発症してから感染性が出るので、
発症した人がマスクをしたり、自宅療養していれば、
どんどん他者へ拡がっていくことは基本的には防げるウイルスです。
新型コロナウイルスは発症2日前から感染性がありますので、
無症状の人でも他人に知らぬ間に移してしまう可能性が出てきます。
そうなると症状があってもなくても、つまり全員感染対策が必要です。
まぁ、そんなことは今さらですよね…。
コロナに席巻され振り回された1年が終わろうとしています。
来年は新しい展開を期待したい。自分で道を切り開くことも必要ですね。
幸い診療の前線にいながら、自分は発症せずにここまでこれました。
私以外のクリニックのスタッフも今のところ全員元気、発症者ゼロです。
ひとえにご来院される皆様、患者様のご協力あってのことです。
改めまして、日頃からのご協力に心より深謝申し上げます。
そしてこれからも当クリニックをどうぞよろしくお願い致します。