こんにちは。
北原LSC総合診療科の和田吉生(わだよしき)です。
本日目にした記事で、ちょっと気になるものが。
「病院に行くの怖い」子どもの予防接種控え
医師警鐘「遅らせればリスク増す」
私が読んだのは毎日新聞の記事ですが、
他にも似たような趣旨の記事がいくつか出てきています。
残念ながら新型コロナウイルスに対するワクチンは、
まだまだ先の見えないお話で、予防接種はできないです。
でも、世の中には今回の新型コロナウイルス以外にも、
人類がこれまで散々苦しめられてきた病原体がたくさんいます。
麻疹、風疹、ムンプス(おたふくかぜ)、水痘(水ぼうそう)、
さらには狂犬病(発症すると100%亡くなるウイルス性疾患)、
ウイルスによる疾患は挙げればきりがありません。
しかもそのほとんどには、有効な治療薬はありません。
あるのは、ワクチンだけです。かかったら治療はできないけど、
かからないように先手を打って抗体を保持しておく。
そうやって人類は、これらウイルスを克服し共存してきました。
コロナが怖いから病院に行かない、予防接種しない、というのは、
いじめられるかもしれないから学校にいかない、というのと同じで、
それはそれで確かに切実なお話ではありますけれども、
それでもやはり、バランスを欠いた行動と言わざるを得ません。
むしろ、コロナが怖い今だからこそ、他の予防可能な病気は、
きちんとワクチンを打って予防しておくという姿勢が大切です。
これはお子さんに限らず、大人の方々でも全く同じです。
肺炎球菌ワクチンや帯状疱疹ワクチンは、ぜひ接種をご検討下さい。
毎年のインフルエンザワクチンも打っておくべきだと思います。
でも、やっぱり病院でコロナもらうかも…怖い…という方、
ご安心下さい!当院では患者さんひとりひとりに対して、
入館前の検温や問診を行い、有症状者のトリアージを徹底しています。
またこまめにかつ徹底的に消毒を行っており、換気も入念にしています。
さらに、極力病院の滞在時間を短くするように努めています。
特に予防接種でご来院される方々に対しては、最大限善処しております。
予防接種は、遅らせることなく、やっていきましょう!
その際には、ぜひ当院へご相談下さいね!